介護リーダーを辞めたいと思った私が、辞める前にやってよかったこと

わたしの介護

介護リーダーをしているけれど、
「正直やりたくない」「自分には向いていない」と感じていませんか。
評価された実感もなく、気づけば「頼みやすいから任されたのではないか」
とモヤモヤしている人も少なくないはずです。

その違和感は、多くの場合、
「何を目指せばいいのか分からない状態」でリーダーを続けていることから生まれています。

こうした気持ちは、能力不足が原因ではありません。
多くの場合、ケアに対する自分なりの考えを言葉にできないまま、役職に就いてしまったことが原因です。

実は、やりたい介護がはっきりしない状態でも、すぐにリーダーを辞める以外の選択肢はあります。
なぜなら、私自身がまさに同じ悩みを抱え、「辞めたい」と思いながら介護リーダーを続けてきた一人だからです。

私は現在も現役で介護リーダーをしていますが、
最初から明確な介護観や目標があったわけではありません。
リーダーになった当初は、
「自分には何もない」「何を目指せばいいのか分からない」
そんな状態でした。

それでも、現場に立ち続ける中で、
ある行動をきっかけに考え方が少しずつ変わっていきました。

この記事では、
介護リーダーを辞めたいと感じたときに、向いているかどうかを判断する前に確認してほしいことと、
私が「辞めたい」状態から抜け出すために実際に行った行動をお伝えします。

結論から言うと、
辞めるかどうかを決める前に、一度だけやるべきことがあります。

この記事を読むことで、辞める・続けるを白黒で決めるのではなく、
自分が納得できる形で選ぶための視点が手に入ります。

1. 「介護リーダーを辞めたい状態」とは

本記事で扱う「介護リーダーを辞めたい」とは、
業務量が多い、忙しい、人手が足りないといった
一時的な不満や疲労感のことではありません。

介護リーダーという役職そのものに意味を見出せず、
「自分はこの立場に向いていないのではないか」
「なぜ自分がリーダーなのか分からない」
と悩み続けている状態
を指します。

実際、こうした悩みを抱える人の多くは、

  • 評価された実感がない
  • 期待されている理由が分からない
  • 役職に見合う自信や介護観がない

と感じています。

わたし自身も、
「頼みやすいから任されたのではないか」
「本当は誰でもよかったのではないか」
と考えるようになり、介護リーダーを続ける意味が分からなくなっていました。

重要なのは、
この状態は能力不足ではないということです。
むしろ、自分の仕事や役割に真剣に向き合っているからこそ、
生まれる悩みだといえます。

この先では、
この状態に陥ったとき、
辞める前に何を確認し、どう行動すればよいのかを
具体的に解説していきます。

2. 介護リーダーは「明確な介護観」がなくても就任できてしまう

多くの介護現場では、介護リーダーは次のような基準で決まることが少なくありません。

  • 勤続年数が比較的長い
  • 現場を大きく乱さない
  • 上司が声をかけやすい
  • 他職員との関係が安定している

必ずしも、「この人には明確な介護観がある」「この人なら施設の方向性を示せる」
といった理由で選ばれているわけではありません。

そのため、
介護リーダーになったからといって、
最初から強い信念や目標を持っている人ばかりではない
のです。

実際、わたし自身も、

  • どんな介護をしたいのか
  • 利用者にどんな影響を与えたいのか
  • リーダーとして何を目指すべきなのか

これらを言葉にできないまま、気づけば介護リーダーになっていました。

ここで大切なのは、
介護観がないままリーダーになること自体は、珍しくない
という事実です。

にもかかわらず、
リーダーになった途端、

  • 考えがない自分は失格だ
  • 向いていないから辞めるべきだ

と、自分を追い込んでしまう人は少なくありません。

この思い込みが、
「辞めたい」という感情をさらに強めてしまいます。

次の章では、こうした背景を踏まえたうえで、
介護リーダーとして悩んでいる人が、最初に理解しておくべき前提条件
について整理していきます。

3. 向き・不向きを考える前に必要な視点

介護リーダーが向いているかどうかを考える前に、
ぜひ知っておいてほしい前提があります。

それは、
介護職として「何がしたいか」は、最初から明確にあるものではない
ということです。

多くの人は、介護の仕事を始めた時点で、
はっきりとした介護観や目標を持っているわけではありません。

実際には、

  • 利用者との関わり
  • うまくいったケア、うまくいかなかったケア
  • 先輩や同僚の関わり方

こうした日々の経験を通して、
少しずつ「自分はどんな介護を大切にしたいのか」を
言葉にしていきます。

つまり、
経験の中でしか見つからないものがあるということです。

そのため、
「自分には介護観がない」「何を目指せばいいのか分からない」
と感じている状態は、決して異常ではありま
せん。

向き・不向きを考えるのは、
自分なりの軸が、ある程度見えてきてからで十分です。

次の章では、こうした前提を踏まえたうえで、
辞める前に一度だけやってほしい
具体的な行動=ノウハウをお伝えします。

4. 辞める前に一度だけやるべきこと

この章では、私が「辞めたい」と悩み続けた状態から抜け出すために、
実際に行って効果があった行動をお伝えします。

ノウハウの結論

介護リーダーを辞めるかどうかを考える前に、
介護職として「自分は何をしたいのか」を言葉にできるかを確認してください。

これが、
わたし自身が「リーダーは向いていない」と悩み続けていた状態から抜け出す
唯一のきっかけになった行動
です。

そのために、次の流れで考えていきます。

ステップ① リーダー視点を一度手放す

まず、
「リーダーとしてどうあるべきか」を考えるのをやめました。

当時のわたしは、

  • 向いていない
  • 何も考えを持っていない
  • だから辞めるべきだ

と、役職の枠の中だけで自分を評価していました。

そこで視点を切り替え、
一(いち)介護職として、利用者にどう関わりたいのか
だけに意識を向けることにしました。

ステップ② 上司と面談し「事実」を確認する

同時に行ったのが、上司(施設長)との面談です。

介護リーダーを辞めたいと感じる人の多くは、

  • 評価されていない
  • 頼みやすいから任された

という前提で考えています。

しかし、それが事実かどうかは分かりません。
辞める前に、一度は確認する必要があります。

面談では、次の点を聞いてみてください。

  • なぜ私をリーダーに指名したのか
  • どんな点を評価しているのか
  • 今の私をどう見ているのか
  • どんなリーダーを求めているのか

「頼みやすいから」という理由だけで任命されているケースは、実際には多くありません。

ステップ③ 正直な気持ちと現状を伝える

事実確認だけで終わらせず、
正直な気持ちも伝えてください。

例えば、

正直にお伝えすると、
今の自分はリーダーの役割に前向きになれず、迷いがあります。
また、介護に対する自分なりの考えを、まだ言葉にできていないことにも悩んでいます。
この状態でリーダーを続けるにあたり、どのようなフォローや支援が受けられるのか、一度お話を伺いたいです。

弱音を吐くことは逃げではありません。
現状を共有し、選択肢を増やすための行動です。

ステップ④ 学びと実践を通して、介護観をつくる

わたしは、

  • どんな関わりが利用者を元気にするのか
  • どんな介護が生活の質を上げるのか

を、研修や書籍、周囲の実践から学びました。

そして、
一つ学んで、一つ実践する

その積み重ねによって、
表情や声かけへの反応の変化を、現場で実感できるようになりました。

ステップ⑤ 介護リーダーという役職を「使う」

「この介護を、もっと多くの利用者に届けたい」

そう思えたとき、
初めて介護リーダーという役職を“使おう”と考えました。

自分の実体験をもとに、
「この施設では、どんな介護を大切にするのか」を言語化し、
自分が先頭に立って動きました。

期限を決めて判断するという選択肢

上司との対話を重ねる中で、
「もう少し時間を区切って取り組んでみる」という選択肢が出てくることがあります。

例えば、

もう1年だけ介護リーダーを続けてみる
一定期間を設けて、定期的に振り返りを行う

といった形です。

これは、無理に我慢して続けるという意味ではありません。
あらかじめ期限を決めることで、

今の自分に何が足りないのか
この役割を通して何が得られたのか
それでも続けたいと思えるのか

を、冷静に整理する時間を持つための判断です。

期限がないまま続けると、
「なんとなく辞めたい」「でも決断できない」という状態が長引き、
気持ちだけがすり減っていきます。

一方で、期限を決めておけば、
その期間は目の前の学びや実践に集中でき、
期限が来た時点で、感情ではなく事実をもとに振り返ることができます。

続けるにしても、辞めるにしても、
「自分で考えて選んだ」という納得感が残る。
それが、この選択肢の一番の価値です。
納得して選ぶための判断です。

このノウハウの要点まとめ

  • 辞めると決める前に、必ず一度は上司と面談する
  • 介護リーダーに指名された理由と、受けられるサポートを確認する
  • 介護職として「自分は何をしたいのか」を言葉にしてみる
  • 学ぶだけで終わらせず、学びと実践をセットで繰り返す
  • 感情で決めず、期限を決めて判断する選択肢を持つ

介護リーダーを辞める前に知っておいてほしいこと

最初から答えがなくても問題ない

最初から
「これが自分の理想の介護だ」と言い切れる人は、決して多くありません。

介護観は、頭の中で考えて完成させるものではなく、
現場で悩み、試し、振り返る経験を重ねる中で、少しずつ形になっていくもの
です。

だから、今すぐ言葉にできなくても大丈夫です。
むしろ、分からないと感じているからこそ、これから育てていく余地があります。

大切なのは、今この瞬間に答えを出すことではありません。
「考え続けようとする姿勢」を手放さないことです。

その姿勢があれば、介護観は必ず、あとからついてきます。

この考え方を使うときの前提

このノウハウを実践するうえで、あらかじめ意識しておいてほしい前提があります。

答えを急がないこと

介護観は、短期間で一気に固めるものではありません。
早く結論を出そうとすると、「やっぱり向いていない」「やっぱり辞めたい」と、同じ悩みに戻りやすくなります。
時間をかけて考えること自体が、必要なプロセスです。

他人の正解をそのまま使わないこと

尊敬できる先輩や上司の考えは、大いに参考になります。
ただし、それをそのまま自分の軸にしようとすると、どこかで無理が生じ、違和感が残ります。
大切なのは、他人の考えをヒントにしながら、自分なりの言葉に置き換えることです。

この前提を押さえたうえで取り組むことで、
「辞める・続ける」を感情ではなく、納得して判断できる状態に近づいていきます

得られる変化

この視点を持つことで、
「自分は向いていない」「失格だ」と必要以上に自分を責めることがなくなります。
向き・不向きで結論を出すのではなく、
今の自分の立ち位置を冷静に見られるようになります。

また、介護リーダーという役割を「やらされているもの」ではなく、
自分なりに使い方を選べる立場
として捉えられるようになります。

そして何より、
続ける・辞めるという判断を、感情だけで決めなくなります。
どちらを選んだとしても、「逃げた」「失敗した」という感覚ではなく、
自分で考え、選んだ結果として受け止められるようになります。

この変化こそが、
介護リーダーとして悩み続けていた状態から抜け出す、大きな一歩になります。

楽な方法ではない

この考え方は、決して楽な方法ではありません。
結果が出るまでに時間がかかり、
すぐに気持ちが楽になる即効性もありません。

ただし、時間をかけて向き合ったからこそ、
続けるにしても辞めるにしても、
「これでよかった」と自分で納得できる判断になります。

介護リーダーとして悩んでいるあなたへ

介護リーダーを辞めたいと感じたとき、
最初にやるべきことは 「向いているかどうか」を決めることではありません。

辞める前に一度だけ、
介護職として自分は何をしたいのかを、現場と事実をもとに確認することです。

それをしないまま辞めても、
「本当にこれでよかったのか」という迷いは残ります。
逆に、一度向き合えば、続けるにしても辞めるにしても、納得した選択になります。

介護リーダーに明確な介護観がないことは、決して珍しいことではありません。
多くの人が、役職に就いてから悩み、考え、少しずつ言葉にしています。

「分からないから辞める」のではなく、
分からない状態で考えたかどうかが、その後を大きく分けます。

悩んでいる今は、向いていない証拠ではなく、
介護と本気で向き合っている証拠かもしれません。

もし今、
「辞めたい気持ちが強いけれど、決断しきれない」
「このまま続けて意味があるのか分からない」
と感じているなら、次の行動を取ってください。

  • 上司との面談日を一つ決める
  • 「なぜ指名されたのか」を聞く
  • 一つだけ学び、一つだけ現場で試す

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